興味が強い研究・技術キーワード(順不同・不定期更新)
Model-Driven Engineering, Usability Engineering, Model-Based Testing, Object-Oriented Analysis and Design, Model Checking, Unified Modeling Language, Modeling Education, Rapid Prototyping, Domain Specific Language, State Machine Diagram, Log Analysis, Process Mining, Usability Patterns, STAMP/STPA, ECOM, etc.
最近の研究トピックス
ステートマシン図 X 教育支援
科研基盤(C), 研究課題番号: 20K03146, 状態遷移モデリング学習を支援する学習者向けフィードバック自動生成手法の研究, 2020.4-2022.3
世の中はイベント駆動な振舞いであふれています.たとえば,スマホでボタンをタップしたら注文が完了した.センサで人を感知したら電灯が点いた.時間が経ったらアラームが鳴った.何かのイベント(タップ,人を感知,時間経過など)を刺激として,何かが振舞い始める(注文処理,電灯の点灯,アラームの鳴動)という振舞いは,イベント駆動な振舞いと言えます.そして,ソフトウェアやシステムのそのような振舞いを分析・設計する図として,ステートマシン図と呼ばれるものがあります.多種多様なデバイスであふれるIoT時代において,ステートマシン図の書き方・読み方,そして考え方を学ぶことはソフトウェア開発技術者にとって重要です.本研究では,学習者がステートマシン図を効率的に深く理解でき,かつ,教育コストを下げるような支援手法を探究します.
情報ネットワーク X モデル駆動開発
情報ネットワークの設計・構築の作業をモデル駆動開発アプローチを応用して支援する技術を研究しています.たとえば,ネットワークエンジニアはネットワーク構成を設計したモデルを記述するだけで,各ネットワークデバイスの設定プログラム(コマンド列)や,そのネットワーク構成を反映したネットワークシミュレータを得られる技術を確立します.
ユーザビリティ(使い易さ) X モデル駆動開発
科研若手(B), 研究課題番号: 15K15972, 手動評価と自動評価を統合したモデルベース操作性評価手法の研究, 2015.4-2019.3
近年,スマートフォンやタブレット,PCといった種々の端末を用い,端末ごとに表示が変化する業務系/組込み系/娯楽系ソフトウェアといった種々のソフトウェアを利用することが普通になりました.そのため,ユーザが個々のソフトウェアに“振り回されない”ためにも,そのユーザビリティ(使い易さ)という品質の重要性は増しています.しかし,使い易いソフトウェアの開発では,解決困難な問題が沢山あります.たとえば,「昨今極めて重要なセキュリティを重視した結果,使い易さが損なわれる」こともあれば,「ユーザが実際に使ってみないと使い易さが分からず,ソフトウェアが実装されていない開発初期では開発者が使い易さを検討し難い」こともあります.このような問題に対し,我々は「上流工程において使い易さに関する仕様の定義方法を確立することで,セキュリティや他の品質に関連する仕様と突き合わせて開発者がそのバランスや両立方法を検討する」ことや,「仕様から試作品としてのソフトウェアを自動生成することで,ユーザが使い易さを早く試せる」ことなどができる手法の確立および支援ツールの実現に取り組みます.
ソフトウェア開発 X ログ解析
ソフトウェアの品質向上を目的として,ソフトウェアへの操作ログを記録し,これを基にプロセスマイニングなどの技術を用いてソフトウェアの何の品質に問題があり,また,ユーザとソフトウェアのミスマッチがどこかを探りやすく技術を研究しています.
モデリングにおけるソフトウェア開発・教育支援
上記以外にも支援しなければならないソフトウェア開発・教育の側面は多々存在します.モデル駆動工学の研究領域を中心として開発・教育に対する支援を目的とした幅広い研究を行います.
より広範なソフトウェア開発・教育支援
時流や開発・教育の実際に合わせた様々な研究も行います.